電子棚札(ESL)の導入事例と活用方法を伝授
電子棚札(ESL)を導入している店舗をご存知でしょうか。
家電量販店ではヤマダ電機、ノジマ、ビックカメラ、
コンビニではファミリーマート、セブンイレブンの一部店舗、
最近ではイトーヨーカドーなどの大型ショッピングモールなどで導入され始めています。
そのほか、ドラッグストアやスーパーマーケット、酒類販売店、セレクトショップでも見かけます。
この記事では、導入前にあった課題と導入後の効果、電子棚札の活用方法をまとめます。
1.導入前の課題と効果
電子棚札は省人化・省力化をサポートするためのデジタルの表示機です。
そのため、どの導入店舗にもその導入背景があります。そこでここでは、導入前にあった課題と導入後に感じられた効果についてまとめます。
家電量販店
家電量販店は多店舗との価格競争が激しく、頻繁に価格を変更します。そのため、価格変更作業に多くの人員を割いていました。一方で、人の手による価格の変更は表示価格とレジでの価格が違うといった売価エラーやお客様とのコミュニケーションの時間を減らすといった、販売機会を減らしてしまうことも多々ありました。
そこで電子棚札を導入した事により、本部で価格を一括で変更することができるという省力化とスピード、価格表示ミスを減らす事ができるという正確性が担保されています。
また、消耗品に関わる経費の削減という効果もできます。
その他、導入を決めた理由としては最先端のデジタルデバイスを販売していることもあり、「最先端」を狙ったイメージ戦略という視点もあるかもしれません。
コンビニエンスストア
コンビニエンスストアでは、店舗の省人化に向けて実験的に導入しています。大手コンビニ「ファミリーマート」の「ファミリーマート佐江戸店」ではIoTを活用した次世代コンビニエンスストアの実証実験を行っています。そこでは電子棚札以外にも、顔認証決済やモバイオーダー、カメラやセンサーなど、省力化や業務の効率化、ユーザーエクスペリエンスを向上させる施策を行っています。
・スーパー
スーパーではその日の状況に応じて仕入れ先や価格が変わったり、セールを行ったりということがあります。値札POPを印刷し張り替えるという行為が店員の手間や時間が取られ、本来の作業に支障をきたすことがあったそうです。
そこで電子棚札を導入したことによりスムーズな価格設定が可能となったという声もあります。更に加えて商品詳細POPを別で作成し、電子棚札と合わせて使用されています。
2.電子棚札の活用方法
導入事例として代表的な店舗の課題や導入後の効果を紹介しました。価格表示以外にも電子棚札には様々な利用方法があります。
・在庫数情報
・QRコード表示
・NFC機能
・LED点滅機能
それぞれについて解説します。
在庫数情報
電子棚札システムは、POSレジや基幹システムと連携しています。そのため商品が売れると同時に自動で残在庫数を電子棚札に表示することができます。売り場にいる店員やお客様も在庫を確認する事ができます。そのため、バックヤードに見に行くという手間がなくなり、品出しなどの在庫補充もしやすくなります。
QRコード表示
電子棚札にQRコードを表示させることで、電子棚札で表示しきれなかった商品情報の詳細やキャンペーン、クーポンなどの情報を確認してもらうことができます。
お客様の購買意欲を高める効果があります。
NFC機能
電子棚札に付属しているNFC機能を用いて、商品の詳細やキャンペーンの告知などを行う方法があります。
前述のQRコードとは違い、読み取るという作業がいらないため、お客様にとって煩雑になりにくいというメリットがあります。
LED点滅機能
LEDを点滅させることにより、店員は商品のピッキング、そしてお客様も商品を探しやすくなります。
これらの機能を組み合わせ、商品の仕入れデータと組み合わせて使用すれば棚卸作業の効率化も図れますね。
3.まとめ
いかがでしたか。
便利な機能がたくさんある電子棚札ですが、まだ普及は進んでいません。
家電量販店業界やスーパーマーケット業界、ホームセンター、ドラッグストアなど電子棚札の仕様効果が発揮される業界でもまだまだ普及していません。
GRトレードのレンタルプランを利用すればコストを抑えて導入していただけます。
さらに、値段が頻繁に変更される商品群のコーナーだけなど枚数を限定して導入するなど設置場所に工夫を加えることで、更にコストが抑えられます。
導入事例にあるように、値段変更に伴う人件費や紙代などの経費削減で費用対効果も期待ができます。
いろいろな店舗で電子棚札をご利用いただいて便利さを実感していただきたいです。