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電子ペーパーとは?表示原理やメリット・デメリットを徹底解説

電子ペーパーとは?表示原理やメリット・デメリットを徹底解説

 

小売業だけでなく、製造業・物流業でも電子ペーパーの導入が増えています

 

「電子ペーパー」といえば、電子書籍を読む時に使う「タブレット端末」をイメージする方が多いのではないでしょうか?

 

しかし、軽くて小さい「デジタル式の表示器」という特徴を活かして、小売業の値札や製造業・物流業の表示器をデジタル化するツールとしても、電子ペーパーの活用が進んでいます。

 

そこで今回は、電子ペーパーの表示原理やメリット・デメリットについて詳しく解説します。

 

小売業、製造業、物流業の業務を効率化したいと考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてください。

 

電子ペーパーとは?概要や表示原理

 

電子ペーパーとは、バックライトがまぶしくなく長時間見続けても目に優しい「紙の長所」と、何度でも表示内容を書き換えのできる「デジタルの長所」を合わせ持つ「未来の紙」と言われることもあるデジタルツールのことを指します。

 

身近なところでは、読書専用のタブレット端末や、家電量販店の電子棚札で使われています。

 

色彩表示は、白黒表示とカラー表示の2種類あり、次の項目で詳しい表示原理について解説します。

 

表示原理1:白黒

 

一般的に目にする機会が多いのが「白黒表示」の電子ペーパーです。

 

白黒表示の原理は、マイクロカプセル内の白と黒の帯電顔料に電圧を加え、電気泳動させることで白と黒によるコンテンツを電子ペーパー上に表示させます。

 

この表示原理が最初にアメリカMITのメディアラボで生まれ、その後電子ペーパーメーカーのE Ink社で商用化され、現在でも多くの電子書籍や電子棚札で活用されています。

 

表示原理2:カラー

 

これまでは2色(白・黒)や3(白・黒・赤)が基本でテキスト表示に活用されていましたが、商品のビジュアル画像を表示するには2色や3色では限界があるという課題が残っていました。

 

しかし、E Ink社がカラー表示技術を開発したことにより、電子ペーパーの可能性が急速に広まりました。

 

最近では4色(赤・黒・赤・黄)、7色(白・黒・赤・黄・橙・緑・青)で表示ができる電子ペーパーが開発されています。

 

色を表示させる構造は白黒の2色の電子ペーパーと大きく変わりませんが、マイクロカプセル内の帯電顔料が4色や7色になっていて、カラー表示しているという違いです。

 

フルカラーの電子ペーパーは、1画素当たり24ビット以上の色情報をもち、1677万7216色を表現できます。

 

電子ペーパーの「3つの特徴」

 

紙と電子の良いところを掛け合わせた「電子ペーパー」には特徴が3つあります。

 

この3つの特徴を知ることで、活用できる場面が拡大するので、今後活用を考えている方は、ぜひ詳しくみてみてください。

 

特徴1:消費電力が少ない

 

電子ペーパーは超低消費電力の媒体で、表示を切り替えるときにだけ電力を消費し、電源供給がなくても表示を続けることが可能です。

 

液晶や有機ELと比べると、大幅に電気代を削減できます。

 

特徴2:視認性が高い

 

電子ペーパーはバックライトを持たないにもかかわらず、紙と同じように視野角が180度に近く、どの角度からでも大変見やすいです。

 

バックライトがない分、長時間見続けても目が疲れにくく、屋外での視認性も高いです。

 

特徴3:薄くて軽い

 

3インチほどあるサイズの電子ペーパーでも、重さは30g以下が一般的で、どの製品も薄くて軽いのが特徴です。

 

この特徴から今までは表示器が設置できず、紙を切って貼っていた場所にも、電子ペーパーを活用できるようになりました。

 

小売業・物流業・製造業で電子ペーパーを使う「3つのメリット」

 

電子ペーパーは、白黒の2色表示しかできない時は、電子書籍や電子ノートとしての使い方が中心でしたが、カラー表示ができるようになり、インターネットに接続できるようになったことで、「小さな表示器」としての用途が急拡大しました。

 

特に、小売業や物流業、製造業での表示器としての活用が進んでおり、ここでは電子ペーパーを表示として使う際の「3つのメリット」について解説します。

 

メリット1:表示内容を瞬時に変更できる

 

電子ペーパーのシステムと商品の値段や在庫を管理している基幹システムをAPI連携することで、PC操作で表示内容を一気に変更できるようになります。

 

今までは紙に印刷して、ハサミで切って、手作業で張り替えていたのが、一瞬で終わると、小売業の値札をデジタル化するツールとして、急速に広まりました。

 

特に、大手家電量販店では全店舗で導入している企業も多く、その勢いは増加し続けています。

 

※関連記事:大手家電量販店が電子棚札(ESL)を全国の数百店舗に導入した「3つの理由」(http://grt-esl.jp/retail/kaden-3reasons/)

 

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メリット2:棚札を張り替える手間が減る

 

電子ペーパーを活用すると値札変更に伴う手間の削減ができます。

 

特にスーパーで日々値段の変わる「日配品」やタイムセールを行う「お惣菜」の値札を電子ペーパーに変更することで、時間毎に変更したり、閉店後や早朝に数時間掛けて行うなど従業員の負担を軽減できます。

 

インターネットでの買い物が普及した現代では、リアル店舗が選ばれる理由は「値段」ではなく「顧客体験」になっているので、値札を電子化した分、接客や顧客満足度が上がる取り組みに人員を割く店舗が増えています。

 

※関連記事:スーパーマーケットがDXを推進する方法とは?店舗DXの鍵となる「デジタル値札」についても解説
(http://grt-esl.jp/retail/retail-case2/)

 

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メリット3:表示できるコンテンツが自由自在

 

現在普及している電子ペーパーは、表示できるコンテンツに大きな制限はなく、文字だけでなくQRコードや画像など、どんなコンテンツでも表示可能です。

 

小売業では値段だけなく、商品の画像を表示させたり、製造業や物流業ではQRコードを表示させて、その場でバックヤードの在庫が確認できる仕組みを導入しているところもあります。

 

他のシステムとAPI連携しやすく、電子ペーパーを表示器として、様々な業務効率化が進められています。

 

小売業・物流業・製造業で電子ペーパーを使う「3つのデメリット」

 

スーパーの値札や倉庫の在庫管理で使い勝手の良い電子ペーパーですが、デメリットもあります。ここでは導入する前に知っておきたい「3つのデメリット」について解説します。

 

デメリット1:商品管理もデジタル化する必要がある

 

電子ペーパーは商品管理やPOSレジの基幹システムと電子ペーパーを連動させて棚札に情報を表示するので、紙の帳簿で商品管理をしていては使えません。

 

紙の帳簿をデジタルに移行するのに時間がかかってしまいます。

 

デメリット2:表現に限界がある

 

紙の場合は、周りに付け足して簡単に情報を追加できますが、電子ペーパーは、電子ペーパーの範囲内にしか情報を表示することができません。

 

特にスーパーの担当者で、紙のPOPように自由自在にコンテンツを表示させたいという方は、POSシステムとPOPシステムを連動させて、電子ペーパーに表示させるシステムもあるので、詳しくは以下の関連記事をご覧ください。

 

※関連記事:東芝テックの「Net@POP」とGRトレードの電子棚札が直結!(http://grt-esl.jp/retail/pospopesl/)

 

東芝テックの「Net@POP」とGRトレードの電子棚札が直結!

 

デメリット3:導入コストがかかる

 

電子ペーパーを導入する1番のデメリットは「導入コスト」です。

 

人件費をかけて従来通りの紙での運用を続けるのか、電子ペーパーを導入して電子化するのか、どちらが良いかと費用対効果を計測する必要があります。

 

しかし、費用対効果を計算するにも、まずは試してみないと判断できないという方は、GRトレードのお得なレンタルプランがおすすめです。

 

1枚からでもレンタル可能で、特に棚札の内容変更が多い1区画だけ、試しに電子ペーパーを導入することも可能です。

 

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小売業・物流業・製造業における電子ペーパーの「導入事例3選」

 

電子ペーパーのメリットやデメリットはわかったけど、実際に導入するイメージがまだ掴めないという方も多いのではないでしょうか?

そこでここからは、小売業、製造業、物流業のそれぞれの電子ペーパーの導入事例をご紹介します。

 

それぞれの項目の下に関連ページのリンクを記載しておりますので、気になる方は、ぞれぞれの詳細ページをご覧ください。

 

導入事例1:小売業(スーパーや家電量販店)

 

電子ペーパーのシステムとPOSシステムを連動させることで、各商品棚に設置している電子ペーパーの表示内容をPC操作で一括変更が可能となります。

 

特にスーパーや家電量販店など値札の多く、値段を日々変更しなければならない店舗での効率化に役立ちます。

 

小売業への電子ペーパーの導入事例をもっと見たいという方は、以下の関連ページをご覧ください。

 

小売業の電子棚札としての活用事例

 

導入事例2:製造業

 

生産管理システムと電子ペーパーを連携させることで、 生産ラインの「見える化」を実現しています。

 

デジタルサイネージやタブレット端末などの従来の表示は、1つずつの値段が高かったため、全ての生産ラインに表示器を設置することは困難でした。

 

しかし、1つずつが軽く値段も安い電子ペーパーであれば、全ての生産ラインに設置しても、採算が合うと、多くの生産工場で導入が進んでいます。

 

製造業への電子ペーパーの導入事例をもっと見たいという方は、以下の関連ページをご覧ください。

 

製造業の電子ペーパーの活用事例

 

導入事例3:物流業

 

日々大量の商品の入出荷が行われる物流倉庫では、スピーディーかつ正確に商品のピッキング作業を行う必要があります。

 

そこで、商品管理システムと電子ペーパーのシステムを連動させることで、作業指示所に載っているバーコードを専用端末で読み取ることで、指定の電子ペーパーに搭載されているLEDランプを光らせられます。

 

光っている棚にある商品をピッキングすれば良いので、業務経験の長さを問わず「スピーディなピッキング」が可能になります。

 

物流業への電子ペーパーの導入事例をもっと見たいという方は、以下の関連ページをご覧ください。

 

物流業の電子タグの活用事例

 

電子ペーパーを導入して業務効率化を図りませんか?

 

電子ペーパーはカラー表示ができる上に、インターネットに接続でき、消費電力も少ないという、表示器としてとても優秀なデジタルツールです。

 

この特徴を生かして、小売業、製造業、物流業など、様々な業界で活用が進んでいます。

 

今回の内容を知って、電子ペーパーを試してみたいけど予算がない、、、という方は、GRトレードのお得なレンタルプランをお試しください。

 

初期費用も解約違約金もないので、お試しいただけます。

 

少しでも気になるという方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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