NFCとは?電子棚札をより便利にできる使い方「5選」
店舗DX化の第一歩として「電子棚札」を導入したけれど、より便利に使える方法はないのだろうか?と考える方が増えています。
電子棚札の導入だけでも、値札張り替え作業の削減やヒューマンエラーの防止など様々なメリットがありますが、他のデジタル技術と組み合わせることで、さらに大きな価値を生み出します。
今回は、電子棚札と組み合わせるのにぴったりな「NFC」という技術をご紹介します!
NFCとは?近距離無線通信技術の基本
NFCとは、”Near Field Communication”の略で、近距離無線技術の一種です。
すでに身近なところで多く活用されており、代表的な例としてはSuica等の交通系ICカードがあります。
交通系ICカードは、改札やレジの支払い機にかざすだけで運賃や料金の支払いができます。
通常、情報の通信を行うためにはケーブルで繋いだり、Wifi等のネットワークに接続したりすることが必要ですが、NFCでは必要ありません。「かざす」という簡単な操作で通信ができる技術のことを「NFC」と呼びます。
NFCとFeliCaの違い
NFCは聞いたことなくとも、FeliCaは聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
FeliCaは、Sonyによって開発された、日本で最も普及しているNFC規格です。
先ほど例に出したSuica等の交通系ICカードにはFeliCaが採用されています。
他にも、おサイフケータイやEdyなどの電子マネーもFeliCaの技術で動いています。
NFCの代表的な規格は「3種類」
NFCの規格で代表的なものは、Type-A、Type-B、FeliCa(Type-F)の3種類あります。
海外ではType-A / Type-Bが主流であり、日本ではFeliCaが主流です。
規格ごとに強みがあり、それに応じて用いられる場所が異なります。
ここでは、それぞれの規格の特徴について解説します。
種類1:Type-A
Type-AはオランダのNXPセミコンダクターズ社によって開発され、世界で最も広く普及しているNFC規格です。
他のNFC規格と比べて最も安価であることが強みです。
日本では、taspoやICテレホンカードにおいて利用実績があります。
種類2:Type-B
Type-Bはアメリカのモトローラ社によって開発されたNFC規格です。
セキュリティ面が優れていることが最大の強みです。
日本では、その安全性を活かしてマイナンバーカードや運転免許証、パスポート等の公的な身分証明書類に用いられています。
種類3:FeliCa(Type-F)
FeliCaは前述のように、日本のSony社によって開発されたNFC規格です。
特徴としては通信速度が早いことが挙げられ、Type-AやType-Bの約2倍の速度で情報通信が可能です。
日本では、交通系ICカードやおサイフケータイの通信規格として利用されています。
NFCを活用したビジネスや日常生活での5つの便利な方法
NFCの技術は、すでにビジネスや日常生活の多くの領域で利用されています。
ここでは、実際にNFCがどのように我々の生活の中で利用されているか、代表的な5つの例を確認してみましょう。
方法1:スマートフォンを使ったクレジットカード決済
NFC機能を搭載したスマートフォンにクレジットカード情報を登録すると、レジでスマートフォンをかざすだけで決済を行えます
財布からクレジットカードを取り出す必要はないため、決済が非常に楽になります。
方法2:スマートロックやセキュリティシステムの制御
「スマートロック」をご存知でしょうか?「スマート」な「ロック」ということで、デジタル技術を用いた鍵のことを指します。
従来のように鍵穴と鍵を用いるのではなく、スマートフォンやICカードをかざすことで開錠します。
ホテルやマンション等で、かざすタイプのカードキーを渡された経験はないでしょうか?
こちらがまさにNFC技術を用いたスマートロックです。
物理的な鍵を無くすこともなくなる上に、必要に応じて鍵の認証情報を即座に変更できるので、セキュリティの向上にもつながります。
方法3:デジタルチケットや交通カードの利用
スマートフォンにデジタルチケットや交通カードを登録すれば、紙のチケットや切符を持ち運ぶ必要がなくなります。
紙のチケットの削減につながるため、SDGsにも貢献します。
たくさんのチケットがあっても効率的に管理でき、チケットを紛失するリスクも削減できます。
スマートフォン上で簡単に使用履歴を確認でき、チケットの管理・使用に関する利便性を大きく向上させます。
方法4:データのやり取りや情報共有の簡便化
NFC機能を利用すれば、スマートフォンやタブレット間でのデータの転送が簡単にできます。
写真や動画などを、スマートフォンを重ね合わせるだけで家族や友達と手軽に共有可能です。
デバイスを物理的なケーブルで繋げる必要がなく、インターネット接続も必要がないことがメリットです。
方法5:スマートヘルスケアやウェアラブルデバイスの活用
血圧計や体組成計などのヘルスケア機器にもNFCが搭載され、健康データの蓄積や分析が簡単になっています。
スマートウォッチをはじめとするウェアラブルデバイスにおいても、脈拍等の健康データのスマートフォン連携に活用されています。
また、NFC搭載のスマートウォッチは、手首をかざすだけでキャッシュレス決済が可能で非常に便利です。
小売店で導入が進む「電子棚札」にもNFCが搭載されている
これまでは、日常生活におけるNFCの活用についてご紹介しました。
NFCは、多くの場面で活用されている技術であることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
多くの小売店が「電子棚札」を導入し店舗のデジタル化を進めていますが、NFC技術を組み合わせることで、さらに便利に電子棚札を活用できます。
電子棚札をさらに便利にするNFCの使い方「5選」
ここでは、電子棚札をより効果的に活用するための、NFCの使い方のアイディアを5つご紹介します。
使い方1:商品情報の取得
NFC搭載の電子棚札にスマートフォンをかざすことで、商品の詳細情報や特典、レビューなどを簡単に入手できます。
電子棚札では表示できる情報に制限がありますが、NFCを活用してユーザーのスマートフォンに情報を転送することで、電子棚札の大きさに収まりきらない情報を提供できます。
使い方2:在庫確認
電子棚札のNFC機能を利用して、店舗内の商品の在庫状況をリアルタイムで確認できます。
店舗スタッフはバックヤードに戻らずとも在庫状況を迅速に把握可能です。
顧客も、店舗スタッフを通さずとも自ら在庫を確認することができるようになるため、顧客・店舗スタッフ双方の労力の削減に貢献します。
使い方3:デジタルクーポンの利用
NFCによる連動やスマートフォンとの連携により、電子棚札からデジタルクーポンを取得できます。
どのようなクーポンを提供するかは詳細に設定できるため、時間帯やユーザーグループごとに異なるクーポンを配布可能です。
「タイムセール」や「特定の顧客向け」等、細かくカスタマイズされたお得な割引やキャンペーン施策を実施できます。
使い方4:オンラインショッピングへのリンク
NFC搭載の電子棚札を使って、商品に関連するオンラインショッピングサイトやモバイルアプリに簡単にアクセスできます。
商品のより詳しい情報提供に活用できるだけでなく、在庫確認機能と組み合わせることで、欠品の際はオンラインショッピングサイトからの購入に繋げられます。
リアル店舗とオンライン店舗を組み合わせることで、より便利な購買体験を実現しましょう。
使い方5:レビューの投稿
商品を購入した後、NFCを使って電子棚札に接触し、簡単にレビューや評価を投稿できます。
レビューの投稿だけでなく、商品の購入を考えているユーザーがその場で他の顧客の書いた商品レビューを閲覧することもでき、商品に対する信頼感の向上にもつながります。
商品に対するレビューは購買行動に影響することが知られており、売上の向上にも期待できます。
小売店への電子棚札の導入は「GRトレード」へ
株式会社GRトレードでは、NFC機能を搭載した電子棚札を取り扱っており、顧客のニーズに合わせたソリューションを提供しています。
電子棚札やNFCに詳しい専門のスタッフが、店舗のデジタル化に向けて伴走させていただきます。
株式会社GRトレードでは、顧客の業態に応じた豊富な導入事例がございます。
ご興味のある方は、ぜひGRトレードにお問い合わせください。
「電子棚札×NFC」でより良い顧客体験を創出
電子棚札とNFCを組み合わせることで、顧客にとってより便利で満足度の高い購買体験を提供できます。
この記事をきっかけに、店舗のデジタル化を進めてみてはいかがでしょうか。
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「電子棚札を導入したいけど、どうすれば良いかわからない」というお客様から、「電子棚札は既に導入済みだが、より便利に活用する方法が知りたい」というお客様まで、お客様のフェーズに応じたご提案をさせていただきます。
まずは、お気軽に「株式会社GRトレード」までご相談ください。